SSがデビューした1969年、ニューヨークはグラフィティ(落書き)カルチャーの発信地として第一歩を踏み出そうとしていました。その後の15年間に、グラフィティタグと呼ばれるスタイルが増え、細密化し、大型化するのと並行して、Pro Model(プロモデル)のロートップバージョンであるSSのステータスもレベルアップしてゆきました。
初めてのレザー製ロートップモデルとして登場したSSですが、当初支持していたのは、トップレベルのバスケットボールプレイヤーだけでした。けれどもシェルトウを装備したこのアイコン的なシューズは、その後コートから飛び出してストリートに向かい、ユースカルチャー(若者文化)独自の必須アイテムへと変貌を遂げました。グラフィティとヒップホップという2つのカルチャーは、ブロンクスに強固な基盤を持つという共通点がありました。1980年代初頭には、それらの世界観がメインストリームのカルチャーにも影響をおよぼし始め、それと同時に両者の交流も始まりました。ニューヨークを発信源とするこれらのムーブメントをリードする大勢の主役が選んだシューズ、それがSSなのです。
その当時、SSは単なるスニーカー以上の存在、すなわちユーザーのファッションを表現するステートメント(主張)だったのです。シェルトウの付いたこのシューズは、履き方も重要でした。最初にSSを支持した人々が、シューレースを付けずに履いていたことは有名です(現在は伸縮性のあるストラップを内側に付けてあるので、この履き方を真似しやすくなっています)。けれども大半の人々は、幅広のシューレースが魅力をアップしていると受け止めていました。ただし、シューレースのカラーは、クラシックホワイトのSSにあしらわれたストライプと同色にすることが絶対条件でした。
ストリートカルチャーのパイオニアたちに捧げるオマージュとしてリリースされる、全く新しいSS。標準キットには、通常のシューレースに加えて、スリーストライプスと同色の幅の広いシューレースも付属しています。またスリーストライプスには、スネークスキン(蛇皮)模様の型押しがフィチャーされています(これもまた、スニーカーにアニマル柄を初めて採用したブランドがadidasだった、というエピソードを物語る要素になっています)。新たにクリエイトされた3種類のカラーウェイのそれぞれに、スプレーペイントがあしらわれています。このディテールも、'80年代初期にグラフィティカルチャーを創造した人々に対するリスペクトをさりげなく表現しています。
CONSORTIUM "B-I-T-D" SS80s は6月15日から、mita sneakers、Styles、 UNDFTD Tokyo、UNDFTD Shizuoka、VA、ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館、および選ばれたConsortiumのパートナーストアで発売されます。
adidas Originals Consortium SS 80s B-I-T-D Pack
color:WHITE,RED,YELLOW
size:26.0,26.5,27.0,27.5,28.0,28.5,29.0
price:¥14,700
date:6月15日(土)発売予定
Consortium(コンソーシアム)とは...
Consortiumの主要なアイデアを思い付いたのは、adidas OriginalsのSS誕生35周年を記念するプランを検討していた2004年のことで、アディダスが持つ顧客基盤の広さと厚さを表す方法としてこのコンセプトがまとめられました。そのゴールは例えば製品の細部や再生産における信頼性に強いこだわりを持つスニーカーコレクターや、初期のSSを履いた経験がある人々など、違いが分かるオーディエンスに特化してアピールする製品を創り上げることでした。これに対する回答として、『Consortium』というタイトルを冠した一連のSSが発売されることになったのです。当時、ブランドへのこだわりがものすごく強く、広報サイトを熟読し、オーナーの趣味とお墨付きを信頼できる特定のストアだけをほとんどカルト的に信奉してストリートウェアを購入する顧客が世界中に存在することを、アディダスは把握していました。そのため、こうしたストアのオーナー達と協力してシューズを作ることを決断したのです。オーナー全員がゆるやかに結び付けられ、コラボレーションへの相互参加を認められたストア限定のグループが形成されたため、私達は『Consortium(共同体)』という名称(および『握手』のグラフィックロゴ)を考案しました。そして2005年1月1日にConsortiumのSSが初めて売り出されると、ほとんど即座に完売したのです。この成功を受けて、Consortiumという名称はアディダスの最上級プロダクトのみに使用されることになりました。その後コンセプトが広がり、A-ZX、Foot Patrol(フットパトロール)CP80sといったストアとのパートナーシップによるプロジェクトが実施される一方、社内でも様々な製品がクリエイトされましたが、拡大するストアグループにこれらの製品も提供されました。
mita sneakers
Styles DAIKANYAMA
UNDEFEATED Tokyo
UNDEFEATED Shizuoka
VA
ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館
VA
ヴィエー
OPEN 11:00-20:00
TEL 03-3470-2266
ADDRESS 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-25-29 B1F
通信販売ご希望の方は、お気軽にショップへお問い合わせください。
http://www.xlarge.jp/va/